先日、図書館で借りてきた中の一冊。
23日までに返さなきゃいけないんぢゃなかったっけ?
。。。

村上龍という人との出会いは、高校生のとき。
例によって図書館にて。
丁度今頃の、夏の暑いさなか。
課題の感想文を書くための本を探しに訪れたオアシスは、
宿題を涼しい場所で片付けてしまおうという学生で満杯だった。
高校生にもなったし、芥川賞だとか直木賞だか、そういう本にしようと思って手に取ったのが"限りなく透明に近いブルー"。
それまでは、長野まゆみばかり読み漁っていて、とってもわかりやすいファンタジー小説(?)専門だった女子高生が村上龍を開くとどうなるか。
衝撃的ですよね、間違いなく。
思い切りコンクリートの壁に打ち付けられたような。
水につけた顔を、手で押さえられているような。
ほんの数メートル先に爆弾を落とされたような。
目の前で誰かを亡くしたような。
ほとんど泣きたい気持ちでやっと一ページ読み終えたけれど、ショックのあまり次のページを繰ることができず敢え無く断念。
それからの3年間、一度も感想文を提出しないまま過ごした。

今、この人の本を手にとって読んでみる。
その当時と変わらない人の文章ではあるけれども、読めてしまうのは、成長したからなんでしょう。酸いも甘いも痛みも、いろいろ経験して経てきたから。
あのころの、なんて純粋無垢だったことか。
この本を借りたのは、ワインがすきだから。それと、村上龍という人に対するリベンジだったのです。

この本の中で、私によく似た人を見つけた。
彼女は、恋人である男性からの絵葉書を待つために海の傍に暮らす。ずっと海を眺めながらただ絵葉書を待つ。そのほかには何もしない。
そんな自由が欲しい。そんな風に自由に生きたい。

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